D坂の事件簿

D坂あたり在住のモコモコ。犬だけどパパのおこづかいで投資始めました。(日記はママさんが書いています)

ワンコによるワンコのための資産形成のススメ

―広々としたプライベートドッグランを作ってあげたい…。

 

人生とは斯くも予定通りには進まぬものであろうか。

我が家はマンションである。もともと犬は飼う予定であった。犬を飼うなら家は広いにこしたことはないが、利便性は捨てがたい。(なぜなら筆者は朝が弱いから。)そんなわけで、都心のとある一角に居を構えることにした。マンションとはいえ、飼うなら「小さきもの」なら問題はない、はずである。

ところが、猫の額ほどの一室で飼えるサイズということで青山価格で購入してきた「タイニープードル」は、その予想体重をはるかに超えてすくすくとお育ちになりあそばした(現在推定5キロ前後)。

我が家の愛息子、「だんご」が窮屈そうにパピー時代の寝床(本人がたいそう気に入っているので捨てられない)におさまっているのを眺めては、ため息をつくこと数知れず。

もう少し広いスペースがあったなら彼のクオリティ・オブ・ライフもさぞ高まることであろうにと、嬉しそうに散歩する姿を見ては冒頭の妄想にたどり着くのである。

20年にも満たない短い時間であるからこそ最高の時間を過ごしてほしいと思うのは、愛犬家であれば誰しもが願うことであろう。ワンコファースト、それが筆者のモットーである。

 

ちなみにこの息子、新型コロナウイルスの影響で引きこもっていたせいか、はたまた生来の気質なのであろうか、とにもかくにも同じ種族の生き物が苦手である。よって一般的なドッグランというものに行ってもまったくもって楽しくなさそうにしている。なんなら「これは拷問ですか?」とでも言いたげな瞳で見上げてくるものだからたまらない。よって、あくまでも「プライベート空間」というのが重要な要素なのである。

ーこれは余談だが、シティボーイ&シティガールというのは人間でも犬でも変わらないようで、自分に興味がない相手に対しては非常にドライである。地方のドッグランではいらぬ世話をやいてくるおばちゃん属性の子や、あるいはガキ大将のような子らがしつこく遊びに誘ってくるものだが、某Y公園では「あら、そのお洋服どちらで?」とでもいうような簡単なお愛想挨拶を済ませたらあとはコミュ力低めなワンコに対しては総じて知らんぷりである。なんだか見ていてせつない気持ちになるので、犬見知りさんには決してお勧めできないことをお伝えしておきたい。

 

さて、思い立ったが吉日、郊外ドッグラン構想を現実化するにはまず先立つものが必要である。そんな折、とあるテレビ番組で最近は株式を手軽に始める若者が多い、という特集を目にした。

「影響されやすい人間というのはこういう番組を見てなんにも考えずにはじめては失敗するんだよなあ…」

ーその影響されやすい人間というのは何をかくそう私のことである。若者であるかどうかはともかくとして、怖いもの見たさも相まって「そんなに手軽に始められるなら」という気持ちで株を始めてみることにした。

 

とはいえ、ただ自分が運用してちょこっとずつ儲けるのではあまり面白くない。うっかり原資まで溶かそうものならこの豆腐メンタルでは耐えられそうもない。

私は考えた。考えに考え抜いて、たどり着いた先―それは、どの株を買うべきか、その割合をどうするのか、いつのタイミングで売り買いすべきか…それらのすべてを「犬に任せる」であった。

(もちろん、どんなにかしこい我が子であっても文字を読むことはできないので、いくらかは先にスクリーニングをかける必要はあるが)

 

何せワールドカップの勝敗をタコが予言する時代である。

犬に任せて失敗してもとりあえずかわいいから幸せな気がする。

成功したらそれはそれで愛犬に還元できるから幸せいっぱいである。

 

ちなみに原資は旦那のお小遣いである。もちろん増えても増えた分はだんごのものである。だってだんごが運用するんだもの。

「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物」というどこぞの誰かの声が聞こえてきそうな理論だが、あの言葉は本来とても友人想いな素晴らしい意味が隠されている、というのはご存知であろうか。つまり「だんごのものはだんごのもの、パパさんのものもだんごのもの」というだんごイズムにも深い深い意味が、、、あったりなかったり。

 

ちなみに、我々夫婦が投資の経験者であるかというと、そうではない。ドがつく素人である。つまり最初にお断わりしておくと、本ブログ、そして連動して発信予定のYouTubeチャンネルは、決して「投資に関するほんまもんの知識」をお求めになっている方向けではないことをご容赦いただきたい。ほんとのほんとにゼロからはじめます、という我々のような方向けに、ほんのり自分たちの勉強したことをお伝えできればと思う。

そして、本ブログやその他の媒体を通して、犬ラバーなみなさまとモフモフについて語り合うとか、投資を嗜まれる皆様にはいろいろとご教授いただければ幸いである。

 

そんなこんなで、愛犬に投資の行く末を委ねてみたら案外うまくいったりしちゃうんじゃなかろうか、という、割ととんでもない企画であるが、皆様にはわれらが行く末をどうか生あたたかい目で見守っていただきつつ、ドタバタ劇を楽しんでいただきたい。

 


第1話 トイプー、パパのおこづかいで株始めてみた。